FastReportにおけるTfrxDBDataSet、TfrxUserDataSetコンポーネントの取扱について



FastReportのレポートと、データベースなどのデータを結びつけるには次のコンポーネントを利用します。

  • TfrxDBDataSet
  • TfrxUserDataSet

これらのコンポーネントの違い、取り扱いについて解説しました。

こんにちは。ドリームハイブの山本です。
本日もFastReportの情報をお届けします。

本日は、FastReportの扱うデータ、データセットコンポーネント、これらを利用して利用する方法の、まず必要な知識として知っておいていただきたいものについてご紹介します。

まず、DelphiのFastReportコンポーネントは大きく2つ、知ってほしいコンポーネントがあります。

1つはfrxDBDataSetというもので、もう1個はfrxUserDataSetというものです。

一般的に、いわゆるデータセットを使うものであれば、frxDBDataSetというこのコンポーネントを経由して、最終的にFastReportにつなぐことになります。

これが、データセットコンポーネントが間に挟まることによって、これ以降データセットを扱うコンポーネントであれば、他にもデータであれば、どんなものでもつなぐということができる。

これが、frxReportがレポートコンポーネントとして、単体で独立できるというとても大きなメリットになっているんですね。

なので、TDataSetを継承しているようなデータセットを、仮にご自身で作るとか、他のサードパーティのものがあるのであれば、それを利用することで、このDBDataSetというのを経由することで、いくらでもfrxReportとつないでいくことができます。

だから、このfrxDBDataSet1というのは、複数個フォーム上に存在しても良いということです。
データセットの数だけ用意します。

そしてもう1個は、frxUserDataSetというものです。

こちらのUserDataSetというのは、上のデータベースではないユーザー定義のデータソースを接続するものです。

ユーザー定義のデータソースというと、一般的には配列とかファイルといったものを扱うものだと思っていただければ良いでしょう。

DBDataSetの方は見ていただくと分かるとおり、TDataSetを継承したコンポーネントをプロパティとして設定するか、もしくは、データソースがすでに存在しているのであれば、それを接続するということができます。

データセットとデータソースは、排他的に利用できるものですね。

UserDataSetのほうは、フィールドプロパティなど実際のコンポーネントが動作するように設定することができます。

そして、レポートオブジェクトでどのようにこのデータセットを使うかと言うと、まず、レポートを開きます。

デザイナが開いたら、この中からレポートのデータっていうメニューを選択すると、フォーム上に貼り付けたレポートデータセットが一覧の中に出てきます。

なので、欲しい情報、使いたいデータセットに対してチェックを入れて、OKを押すことによって、これでレポート内で登録したデータが使える状態になりました。

実際に右側見ていただくと、DBDataSetとUserDataSet1が、それぞれ登録されていることがわかるでしょう。

あとは、ここに登録されたデータを使って実際にデータをレポートに配置していくというような作業になります。

今回は、データベースを扱うためのデータセットを扱うためのDBDataSet、frxDBDataSetというコンポーネントと、配列やファイルなどを扱う、別のユーザー定義のデータソースを利用する、frxUserDataSetというものがあるということを学んでいただければ良いかと思います。

本日は、以上です。