FastReportで変数を定義する方法



FastReportには、データベースのフィールドや任意の式を扱う「変数」という機能があります。

エイリアスと違ってデータベースのフィールド以外を扱うことができ、FastReportのデザイナー上で完結することができます。

その機能について解説しました。

ドリームハイブの山本です。

本日は、FastReportが持つ機能のうち、エイリアスと同じようにデータベースのフィールドなど、データの構成要素を自分の好きな名前を付けることができる変数という機能についてお話しいたします。

フォームに置いたのは、データベースから登録されているCustomerTableの一覧を取得するファイルラックのコンポーネント、それを、FastReportに結びつけるためのDataSetコンポーネント、DataSetには、CustomerTableが結び付けられています。

そして、frxReportコンポーネントですね。
開きます。

今、このデータツリー、変数のタブを見てみると、システム変数しか登録されていないんですね。

なので、ここに新しい変数を追加してみます。

レポートの変数メニューを開き、FastReportの制限で、必ずカテゴリの中に変数を登録しなければいけないというのがありますので、何でもいいので1回カテゴリを作ります。

ここでは「顧客」としました。

そして、ここに変数を実際に定義します。

今回は「名前」というふうにしました。

で、式のところにCONTACT_FIRSTというのを登録して、OKを押すと、チェックをすると、データツリーの変数メニューの中に作成した「顧客」というカテゴリ、「名前」というものが表示されます。

この名前を実際にドラッグすると、テキストオブジェクトの中に「名前」という名前で、実際の変数が利用されていることがわかります。

ダブルクリックして、式の中から変数のタグを見ても同じように登録されていることがわかるでしょう。

そして、この中身というのはデータの中のCONTACT_FIRSTと同じなので、プレビューをした時に出てくる情報というのもデータベースのフィールドと同じものが表示されることがわかります。

このように、デザイナの上で簡単に、わかりやすい名前を付けることによって、カスタマイズの容易さとかミスを少なくするといった効果が見込めるわけですね。

本日は、以上です。